雇用が流動化すると、キャリア開発とコミュニティとセーフティネットが新たに必要

雇用が流動化するような社会になって久しいですよね。20年30年前だったら転職を何回もするなんて考えられなかったのが、今は生涯1社で勤め上げるほうが珍しいようになってきそうであります。

そんな新しい社会になると、どうしてもそれまでには必要になかったけれども、新たに必要とされてくるものが出てきます。それはわたしが思うに、キャリア開発、コミュニティ、セーフティネットです。

なぜならこれらの物事は終身雇用型社会では、会社が用意してくれていたモノだからです。でも、これからは自分たちで用意しなくてはいけません。

れここ
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なのでこの記事では、この「終身雇用型社会」から「雇用の流動性のある社会」に変わると、何が必要になってくるのかについて話していこうと思います。結論としては、個人は自分でキャリア開発とコミュニティを作る必要が出てきて、行政のセイフティーネットの仕事が増えることになります。

注意
ここでは二つのタイプの社会を比べていますが、どちらが良い・悪いはありません。ただし終身雇用型社会というのは、経済が常に発展していて余裕があったからこそできた経営の仕方であったということです。なので、労働者の雇用を守るという意味では極めて労働者に優しい社会でした。だた、日本の経済が衰退し国際競争に晒される中では避けて通れない変革と言えるでしょう。

1雇用が流動化すると、自分でキャリアを開発するのが大切になる理由

今までの終身雇用型社会では、数年ごとに部署移動になり、会社が勝手に、あなたに合う職種を見つけてそこに配置して、それを繰り返してくれました。そういった場合には、与えられた場所で頑張ったりしていく積み重ねが、自然と自分のキャリアにつながっていったのではないでしょうか。

しかしながら、雇用が流動的になると、自分のことを常にみてくれている他者(人事など)は存在しなくなります。

そのため、今までは受け身でいてもキャリアが作れていったのが、主体的に自分で動いていかないと、キャリア形成が難しくなってくることが予想されます。誰かに言われるのではなく、”自分のタイミングで”キャリアアップをしたり、転職をしたりすることになります。そしてそのタイミングは、誰も教えてくれません。

ときには、大学院などにいって知識を身につけ直したり、本やセミナーなどでスキルを磨くこともしなくてはなりません。これらも、会社が用意してくれている「研修」以外に、自ら選び取ってする必要が出てくるはずです。なぜなら、流動化が進むと会社側も短期的にいる社員に投資をしづらくなったり、一元的に研修を用意することが難しくなるからです。

なので、主体的にキャリアを切り開いていく力が今よりもっと必要になってくるのではないでしょうか。


これに関わるおすすめの書籍・今までの記事は以下のとおりです。

キャリアについて悩んだら、古典か学術的な本を読もう!


2雇用が流動化すると、自分でコミュニティを作るのが大切になる理由

同時に、会社以外のコミュニティの重要性が増してきます。なぜなら、流動性が高まると会社とは仕事をする場所となり、所属組織としての一体感のようなものは薄れていくと考えられるからです。

ヨーロッパ諸国のように、よりプライベートの人間関係を大切にしたりする価値観に移動していくのではないでしょうか。現に、若い人の中には会社の付き合いをあまりよく思っていない人もいるかも知れません。

そうなったときに、会社などの用意されたコミュニティではなく、自分で自分の好きな人たちをつながっていること(=自分のコミュニティを持つこと)の重要度は以前よりも上がるのではないでしょうか。

もちろん、それにかけられる労力や時間も増えていくことでしょう。そして仕事が変わっていても、自分のコミュニティは変わらなかったり、常にサポートしあう同志でまとまっていくのではないでしょうか。

なので、こういった社外でも居場所も大切に育むことが大切になってきます。

3雇用が流動化すると、セーフティネットの行政の仕事が大変になる理由

雇用の流動化が進むと、今度はセーフティネットが全て行政の仕事になってきます。

今までの日本は、会社がセーフティネットの役割を多く果たしていました。例えば、コロナの例はとてもよくわかりやすかったですよね。日本では、政府が会社に給付金などを出して、退職者を出さないようにサポートを行なっていました。(もちろん、個人へのサポートもありましたが)一方、アメリカなどは大量に退職者を出して、その人たちに退職金を政府が払いような形になっていましたよね。

そんなふうに、今後雇用の流動性が上がり、会社に勤めない人が増えたり、簡単に失業してしまうようになると、行政のセーフティネットの仕事はどんどん増えていきます。

これまで、会社を通す分、負担が少なかったことや効率的に動けていたことなどが、個人ひとりひとりが手続きをするようになったりして、ある程度の混乱などもあるかも知れません。

まとめ

雇用の流動化というのは、自由である一方、労働者の責任も増えることが多いです。ウーバーイーツの運転手さんが事故を起こしても保障されないように、中には悪質な労働環境が出てくるかも知れません。

市場に個人がさらされるということは、個人的にはそうゆう、個々人の能力がどんどん浮き彫りになっていくシビアな世界だと考えています。なので、これからできる準備や個人の能力や守備力を上げておくのは大切かなと思っています。

れここ
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