Practical Needs(実用的ニーズ)とStrategic Needs(戦略的ニーズ)について

開発学を勉強していると、「Practical Needs」Strategic Needsという言葉がでてきます。

実用的ニーズと、戦略的ニーズという言葉に訳したのですが、訳があっているかは心配なので、あんまり気にしないでください。もしちゃんとした訳が決まっていて、知っているかたは教えてくれるとうれしいです!

よく、「現地のニーズを理解しよう!」という言葉があるけれども、全部が全部現地のひとがいうニーズを満たせばいい、というものではないというのもわかります。(こうゆう、ニーズを満たすという方法からすすめているアプローチを Needs Based Approachといいます)

そもそも、「ニーズってどんなものがあるの?どうやって理解するの?」という疑問もありますよね。

なので、今回は、Practical NeedsStrategic Needsの違いと、Strategic Needsと満たすためのアプローチについてまとめてみました。
Rey
たくさん英語が入っていたりするのは、きちんとした訳を知らなかったりするわたしの頭不足なのですが、できる限りがんばったので、心を広くして読んでくれるとうれしいです!

1Practical NeedsStrategic Needsのちがい

Practical Needs Strategic Needs
” for Human survival”(Moser, C. 1989).
短期的な視野において、すぐに改善な必要なこと。 長期的な視野において、社会のしくみを変える必要性のこと。

参考文献:Moser, C. (1989). “Gender Planning in the Third World: Meeting Practical and Strategic Gender Needs.” World Development 17(11), pp.1799-1825.

Practical Needs は、その名のとおり、「実際にいま!すぐ!必要とされているニーズ」です。”For Human Survival”という言葉がわかりやすくて好きなのですが、その通りです。おなかが空いていて、倒れそうだからご飯が食べたい。のどがかわいているから、水がのみたい。病気や風邪にかかわないように、手を洗いたい、体を洗いたい。そうゆう、今すぐに改善してほしい、ニーズです。

基本的に短期的な視野になるものがおおく、これらは、直接さまざまな他の地域や国から支援されることも多いです。よく、「支援をしすぎると、支援依存になり、支援を待つだけのひとになってしまう」という考え方がありますが、わたし個人としては、このPractical Needsに関しては、生きている限り、だれもがタダで受け取る権利があるもの、として考えていいと思っています。

Strategic Needs は、もうすこしニーズの幅を広めたものです。基本的に、長期的な視野における”社会のしくみを変える必要性”のことです。たとえば、女の子が学校に通うことができない、とある部族だけ差別されていて良い仕事につけない、などなど、生命の危機にはかかわらないものの、社会に問題があることです。そして、それらを変えるには、一喜一憂でできることではなく、長期的な視野で改革をしていかなければなりません。

つまり、この戦略的なニーズというのは、戦略的に解決していく必要があるのです。

2水と衛生問題にみる、女性のPractical NeedsStrategic Needs

まだまだ、これらの区別が曖昧だったりするかと思うので、1つの例をだして、具体的に考えてみます。例としてつかうのは、”女性が水と衛生施設にアクセスできない問題”です。

それを、Practical NeedsStrategic Needsにわけて考えると、以下のようになります。

Practical Needs Strategic Needs
・安全な水を手にいれること ・女性が設備の投資の意思決定のプロセスに関わること
・安全な衛生設備を手にいれること ・女性が、設備の管理に参加すること
・衛生に関する正しい知識と理解をすすめること、そしてそれを実践すること

Practical Needs になるのは、その問題自体を解決すること、になります。水がないなら、配ればいい!トイレがないなら、つくればいい。文化的な慣習があって、それが邪魔になっているのなら、教育をすればいい。そんな感じで、即物的なニーズになります。

Strategic Needs には、そういった表面的な問題だけではなくて、その背景の問題も絡んできます。たとえば、「じゃあ、どうして女の人ばっかり水を手に入れるのに時間を使っているの?」という疑問に答えれば、その社会やコミュニティでの、ジェンダー役割のおしつけだったりする問題が浮かび上がってきます。

設備はあるけれど、管理するひとがいなくて使えない、だとか、実際につかう女性にとっては不便な場所にある、ということだってあり得ます。そうゆうことがおこってしまうのは、「設計プロセスや管理のプロセスが、設備を建てるのと同じくらい大事にされていなから」という背景問題がでてくるかもしれません。

そんなふうにして、Strategic Needs は、”そもそも” の問題を解決するために、必要なことなのです。

3Strategic Needs を満たすためのアプローチ、Strategic Approaches

Strategic Needs を手にいれるための、戦略的なプロセスが方法、Strategic Approachは、開発の現地で”戦略的に、社会の問題を解決するアプローチ”という文脈で使われています。

たとえば、水・衛生部門に関してだと、女性は水をあつめたり、使ってりするのに多くに時間を費やし、家庭内で管理をしているのにもかかわらず、実際に地域単位のプロジェクトになると、その声が届かないような仕組みになっていたりします。

そんななか、水・衛生の獲得の推進のために、コミュニティに参加し、彼女たちが意思決定の力をもつことで、ただ単に”水がてにいれられる”だけではなく、地域コミュニティ内に参加することのできる、社会的立場か力もつけることができます。

こういったことを経て、Empowerment できた、という言い方をするのですが、これはただ単に”参加することができるようになった”のではなく、そのプロセスを通して、自信がもてたり、自分で自分を管理できているという力を感じだり、自尊心が芽生えたりすることも含んでいます。

戦略的なアプローチを使うことで、Practical Needs だけではなく、Strategic Needsを満たせるようにするために、たくさんの方法論やプロジェクトの運営方法などが考えられているのです。

まとめ

ここまでで、わたしの知っている、Practical Needs Strategic Needsの違いと、こういったニーズに対する考えからの違いがどのようにして現地のプロジェクトなど実際に繋がっているかについて書きました。

これらのニーズを一緒に考えてしまうと、ごちゃごちゃになったり、してしまうので、最初に違いをはっきりさせておくと、いろんなものを読む際に理解がすすむかなーと思います。

Rey
あくまでも、私の理解と私の意見が入りつつの説明なので、もし他の意見があれば、ぜひぜひ教えてくれるとうれしいです!よんでくれてありがとうございました。

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Rey
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