SDGs(持続可能な開発目標)とは、Sustainable Development Goals の略で、2015年の国連サミットで採択されたものです。2030年までに解決する必要がある問題について、17つのゴール(目標)をさだめています。

SDGs(持続可能な開発目標)では、MDGs(ミレニアム開発目標) にはなかった、都市や人々の居住空間に関する目標がとりこまれました。それが目標(ゴール)11の、”住み続けられるまちづくりを”です。

「都市を人間の居住地を、包括的、安全、強靭かつ持続可能にする」出典:UNDP駐日代表事務所

Goal 11: Make cities and human settlements inclusive, safe, resilient and sustainable. 出典:UN Habitat (2017) SDG GOAL11 Monitoring Framework. 

これだけではよくわからないと思うので、ひとつひとつ丁寧にみていきましょう。

1そもそもどうして都市に対して言及する必要があるの?

世界中で「急速な都市化」がすすんでおり、それに対する問題が山積みだから。

というのが、理由であると思います。世界でも珍しく人口が減っている日本とは違って、多くの国では現在も人口が増え続けています。

そして、より多くのひとが都市部に生活拠点を持つようになっており、そのために都市空間の整備や管理方法がどんどん課題になっていっているのです。

補足:人口が急激に減るとされている日本でさえ、東京の都市部の人口は2030年まで増加すると、予測されています。出典:東京都の統計・東京都区市町村別人口の予測

現在でも、世界の人口の半分が都市部で暮らしており、2050年には、全世界の人口の3分の2に達するといわれています。

Rey
全人口のなかで、都市に住むひとの割合のグラフ(出典:World Bank) 1960年ごろには、30%すぎに満たなかったが、2017年には54%のひとが都市部にすんでいます。

2都市部にひとが増えたら、どんな問題がおこるの?

では、こんなふうに急激に都市にひとがあつまると、さまざまな問題がおこります。たとえば、ぱっと思いつくだけでも、以下のような問題があげられます。

  • 住宅の供給がまにあわなくなるのを防ぐ
  • 交通公共機関や電気などのインフラを整える必要性、
  • 環境に配慮する必要
  • スラムなどの衛生面・安全面の対策

これらを、解決したり、未然にふせいだりして、住み続けられるまちづくりをしていく必要があるのです。

実際に、2014年の調査によれば、都市部にすむ30パーセントのひとが、スラムと呼ばれる場所にすんでいることがわかっています。サブサハラン・アフリカ地域では、55パーセントにものぼります。

以下のグラフは、”都市のなかでスラムにすんでいるひとの割合”をしめしています。2010年と2014年のデータを比べていますが、大きく変わったり、変わらなかったりする地域があるのがわかります。出典:UNSTATS

3細かいゴール設定と内容

このようにして、「都市をより住みやすいものにするために」という大きなゴールのなかに、1010つのターベットにわかれて、目標が設定されています。

実際には、細かく、言葉に気をつけてゴールが設定されているのですが、長くし専門的な単語が多く入ってきてしまうので、「簡単に一言で表すとどうゆうことか」というのもかきました。

Rey
しかし、開発目標などを決める際の言葉の決め方は、1つ1つの単語がとっても重要なので、本来は、適当にまとめたりしないほうがいいと思うのですが。さらには、訳よりも、英語そのままでどんな単語を使って表現しているか、が重要だったりします。興味があれば、ぜひあとであげた参考文献をみていただきたいです!
ターゲットを一言でいうと、 ターゲット
11.1 すべてのひとが、基本的設備のととのった家にすむ 2030 年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアク セスを確保し、スラムを改善する。
11.2 公共交通機関の整備 2030 年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に 配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全 かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。
11.3 住民参加型の都市化 2030 年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的 かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。
11.4 文化を大切に 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。
11.5 都市災害をなくす 2030 年までに、貧困層及び脆弱な立場にある人々の保護に焦点をあてながら、水関連災 害などの災害による死者や被災者数を大幅に削減し、世界の国内総生産比で直接的経済 損失を大幅に減らす。
11.6 環境に優しく 2030 年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うこと によるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。
11.7 社会的弱者に優しく、環境に配慮した公共空間づくり 2030 年までに、女性、子ども、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が 容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。
11.a 都市と農村の連携 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周 辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。
11.b 災害対策を徹底 2020 年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエン ス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増 加させ、仙台防災枠組 2015-2030 に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の 策定と実施を行う。
11.c 途上国におけるインフラ整備 財政的及び技術的な支援などを通じて、後発開発途上国における現地の資材を用いた、持 続可能かつ強靱(レジリエント)な建造物の整備を支援する。

よりよい都市といういうことで、ハードなインフラ的な側面だけではなく、住民のコミュニティだったり、文化だったりと、広い範囲でのよりよい都市が考えられています。

1−7のゴールは、とある都市における、ローカル的な目線であり、a-cに関してはもう少し大きい範囲だったり、政策的な側面もありそうです。

4SDGsと都市問題と勉強するのに適している本やサイト

Goal 11 に関する、丁寧な説明がPDF形式でまとまっています。

都市に特化した国連機関が、掲載するいろんな情報がのっています。データとか、出版物とか、YouTubeでレクチャーもやっています。たくさん有名なひとがでていて、おもしろいです。

スラムに関する書籍で、いちばん有名になったとゆうか、先駆け的な本。最初の話なので、難しすぎるわけではなく、どんなふうにしてスラムがみられはじめたのか、がよくわかるおすすめの本です。

 


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Rey
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